丹皮ふ科

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帯状疱疹(たいじょうほうしん) について

50歳男性。右側のお腹から背中にかけて、ズキズキした痛みがあり、赤い水疱が帯状にみられます。

帯状疱疹が考えられます。原因は、水痘・帯状疱疹ウィルスです。小児期にかかった水ぼうそう(水痘)のウィルスは神経節に潜んでいます。そして、疲労や病気などで免疫力が低下すると、ウィルスが再度活性化し、帯状疱疹として発症します。

症状は、体の片側の神経に沿って、痛みを伴う赤い水疱が帯状に多発します。多くは50歳以上で、胸背部、顔面に好発します。水疱は2週間ほどでかさぶたになります。神経痛は、急性期痛だけでなく、帯状疱疹後神経痛として残りやすいです。また眼や耳など顔面に生じた場合には、眼病変や耳鳴りなどを合併することがあります。高齢者は、食欲低下や不眠のため入院する方もいます。

治療は、初期に抗ウィルス剤を投与します。神経痛には、鎮痛剤の内服や、ブロック注射を行います。また、2016年、水痘ワクチンの効能効果に「50歳以上の帯状疱疹の予防」が追加されました。接種により、帯状疱疹の発症率、帯状疱疹後神経痛への移行率ともに減少するとされていますので、50歳以上の方にはワクチン接種をお勧めします。

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